ワールドカップ以来の国内で迎えるテストマッチ。 かつての強さが戻ってきたオーストラリアが、本気で勝ちに来る! 日本のポイントはディフェンス。主将の重責を離れたリーチの爆発に期待! | ラグビージャパン365

ワールドカップ以来の国内で迎えるテストマッチ。 かつての強さが戻ってきたオーストラリアが、本気で勝ちに来る! 日本のポイントはディフェンス。主将の重責を離れたリーチの爆発に期待!

2021/10/20

文●大西将太郎 構成●大友信彦


将太郎です。

いよいよオーストラリアとのテストマッチが迫ってきました。2019年ワールドカップ以来となる日本国内のテストマッチ。そこにオーストラリアという素晴らしいチームを迎えられることが本当に嬉しいです。

新指揮官率いるワラビーズは「自信を取り戻したなという印象

CTBケレビ

CTBケレビ


オーストラリアは2019年ワールドカップの準々決勝で、大分でイングランドと戦い、敗れて大会を去りました。そこからヘッドコーチがデイブ・レニーに代わり、コロナ禍を経て、テストマッチになかなか勝てない苦しい時期がありました。去年はNZに1分3敗。アルゼンチンとは2引き分け。今年もブレディスロー杯とザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)でNZに3連敗しましたが、そのあと相性のいい南アフリカに勝ったところから調子を取り戻してきました。代表資格の規定が変更されて、SOにクエイド・クーパー、CTBにサム・ケレビという国外(日本)でプレーしていたベテラン選手が入ったことで、昔のオーストラリア、強いオーストラリアが戻ってきたな、自信を取り戻したな、という印象ですね。

SOクーパー

SOクーパー


去年就任したデイブ・レニーHCはNZ出身で、チーフスの元監督です。ワラビーズにとっては、ロビー・ディーンズ以来となる他国出身、それもライバルNZ出身の指揮官になるわけです。ロビーさんはワラビーズでは残念ながら結果を残せなかったので、レニーはどうなのか?NZの監督はワラビーズにフィットするのか?という疑問や不安の声もあがっていましたが、どんな試合でも選手たちのひたむきな姿勢、チームの団結力は窺えました。選手たちがコーチを信じていること、コーチの考え方に共感していることが伝わってきた。それはレニーさんが、サモアやトンガ、フィジーといったアイランダー系の選手のルーツを尊重し、オーストラリア先住民アボリジニーの文化を尊重し、それらの言語も使って歌を歌うなど、エモーショナルな仕掛けも使いながら自分たちのチームカルチャー、アイデンティティを作ろうとしていたこともあったでしょう。結果は簡単には出なかったけれど、世界ランク1位の南アフリカを破ったことで自信に目覚めて、そこから連勝街道に入っていきました。

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